SESの評価を上げるためにできること

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はじめに

SESエンジニアとして働いていると、「自分はただの作業要員なのでは?」と感じる瞬間があります。
特に常駐先では、成果物よりも「日々の立ち振る舞い」や「信頼感」で評価が決まることが多いものです。

実際、私自身もSESとして複数の現場を経験する中で、同じ技術力でも評価が高い人と低い人の差を何度も目にしてきました。
この記事では、SESエンジニアが現場で評価を上げるためにできることを整理していきます。


1. 報連相(ホウレンソウ)を徹底する

SESに限らず、仕事において「報告・連絡・相談(ホウレンソウ)」は基本ですが、特に常駐先ではその重要性が増します。
なぜなら、クライアントからすると「どこまで進んでいるのか」「問題が起きていないか」が見えにくいからです。

  • 報告:進捗や成果をこまめに共有する
  • 連絡:作業予定やスケジュールの変更を早めに伝える
  • 相談:問題や不安を抱え込まず、すぐ相談する

私も新人時代に「進捗を言わなくても見ていれば分かるだろう」と思っていたことがあります。
しかし、それは相手にとっては「何を考えているか分からない人」に映ってしまい、結果的に評価を下げる要因になりました。
技術力よりもまず信頼感を得るために、報連相は徹底すべきです。


2. ドキュメントを整備する

現場によっては「ドキュメントが全然ない」状況も少なくありません。
そこで役立つのが、作業手順や設定の記録を残す姿勢です。

  • 手順書を簡潔にまとめる
  • 設定変更を履歴化して残す
  • 知識をチームに共有する

「ドキュメントを残す人」は、それだけで信頼されやすくなります。
私が経験した案件でも、「〇〇さんがまとめた資料のおかげで作業がスムーズになった」と評価をいただいたことがありました。

特にSESは交代要員が入ることも多いため、自分の仕事を次に渡せる状態にしておくことが評価につながります。


3. プラスアルファの提案をする

SESはどうしても「言われたことだけをやる人」という印象を持たれがちです。
だからこそ、+αの提案が評価を上げる鍵になります。

  • 手作業を自動化(例:Ansibleやスクリプト)
  • 運用の工数を減らす改善案を出す
  • セキュリティリスクの指摘や対策を提案する

もちろん提案がすべて採用されるわけではありません。
それでも「課題を見つけ、改善を考えている人」として評価されます。


4. 周囲とのコミュニケーションを大事にする

技術力があっても「話しかけづらい」「協力しづらい」と思われてしまうと、評価は伸び悩みます。
SESはチームで成果を出すため、協調性やコミュニケーション力が大切です。

  • 毎日の挨拶を大切にする
  • 周囲のメンバーに関心を持つ
  • MTGや雑談の場でも積極的に参加する

SESは立場的に「外部の人」ですが、現場の一員として溶け込む姿勢を見せることで信頼が高まります。


5. 技術力を継続的に磨く

最後に欠かせないのは、やはり技術力です。
報連相やコミュニケーションで信頼を得ても、成果物の質が低ければ評価は頭打ちになります。

  • 資格取得で基礎を固める(AWS、LPIC、CCNAなど)
  • 現場で使う技術を自主的に学習する
  • 個人開発や検証環境でスキルを試す

私の場合、クラウド案件に入る前にAWSの資格を取得したことで、現場でもスムーズにキャッチアップできました。
「学び続けている姿勢」そのものが、SESとしての信頼を高めるポイントです。


まとめ

SESの評価を上げるために大切なのは、技術力だけではありません。
むしろ 信頼感・貢献姿勢・協調性 といった部分が、技術以上に評価を左右します。

  • 報連相を徹底する
  • ドキュメントを整備する
  • プラスアルファの提案をする
  • 周囲とのコミュニケーションを大事にする
  • 技術力を継続的に磨く

これらを意識すれば、常駐先でも「また一緒に働きたい」と思われるエンジニアになれます。
そしてその積み重ねが、キャリア全体の評価や市場価値を押し上げていきます。

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