SESのキャリアパス|エンジニアの将来を考える

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はじめに

SES(システムエンジニアリングサービス)として働いていると、必ず頭に浮かぶのが「このままSESを続けていいのか?」「将来はどうなるのか?」という疑問です。
私自身も現在SESとして働いており、今後のキャリアをどのように築いていくかを日々考えています。

SESは案件ごとに環境やチームが変わるため、幅広い経験を積める一方で「キャリアが見えづらい」「作業要員で終わってしまうのでは」という不安を抱える人も少なくありません。

この記事では、SESエンジニアが選べるキャリアパスを整理し、私自身の視点も交えながら、今できる準備について考えていきます。


1. SESエンジニアのキャリアパスは多様

SESで得られる経験は、他の働き方とは少し違います。
常駐先ごとにプロジェクトが変わるため、幅広い現場経験を活かして次のキャリアにつなげられるのが特徴です。

代表的なキャリアパスには、次のようなものがあります。

  1. SESを継続し、スキルや役割を広げる
  2. 自社開発や受託開発企業へ転職する
  3. フリーランスエンジニアとして独立する
  4. マネジメントやPMOなど非技術職に進む
  5. ITコンサルや別業界にキャリアチェンジする

それぞれの選択肢にはメリットとデメリットがあり、自分の志向やライフスタイルに合わせた判断が必要です。


2. SESを続ける道

まずは、SESとしてのキャリアを継続するパターンです。

メリット

  • 多様な現場経験を積める
  • 技術の幅を広げやすい
  • 比較的転職しやすい市場価値を維持できる

デメリット

  • 長期的に1つのプロジェクトを担当しにくい
  • 「作業要員」と見られるリスクがある
  • 収入の上限が見えやすい

ただし、SESを続けながら リーダーやサブリーダーを経験したり、専門分野を深めることで「評価されるSESエンジニア」になることも可能です。

私自身も、今はSESを継続しつつ「次につながる経験を意識的に積む」ことを戦略にしています。


3. 自社開発や受託開発企業への転職

「自社のサービスに関わりたい」「腰を据えて開発に取り組みたい」という人には、自社開発や受託開発への転職が選択肢になります。

メリット

  • プロダクトの成長に長期的に関われる
  • チームビルディングや設計に携わりやすい
  • 技術的な深堀りができる

デメリット

  • 求人が人気で競争率が高い
  • 技術選考が厳しい傾向がある
  • キャリアチェンジ直後は年収が下がる可能性も

ここを目指すには、個人開発やOSS活動の実績をアピールするのが効果的です。


4. フリーランスとして独立する

SES経験を積んだ後、フリーランスとして独立する人も少なくありません。

メリット

  • 高単価案件を獲得できる可能性がある
  • 案件や働き方を選びやすい
  • 実力次第で収入が大きく上がる

デメリット

  • 案件獲得は自己責任
  • 安定性が低い(案件切れのリスク)
  • 社会保険や税金の管理も自己管理

独立を目指すなら、市場価値の高い技術スキル(クラウド、セキュリティ、モダン開発)を早めに習得しておくと有利です。


5. マネジメントやPMOへのシフト

「現場で手を動かすより、人やプロジェクトを動かす側に回りたい」という人は、マネジメントやPMO(プロジェクトマネジメントオフィス)へ進む道もあります。

メリット

  • 現場全体の課題解決に関わることができる
  • クライアントとの折衝を通じてスキルが広がる
  • 年齢を重ねてもキャリアを継続しやすい

デメリット

  • 技術スキルから離れてしまう場合がある
  • 人間関係や調整業務が中心になる
  • 責任の重さが大きい

特に「コミュニケーション力」「調整力」を磨くことが大事です。
SESの現場で得られる経験は、この方向に進むうえでも大きな財産になります。


6. ITコンサルや異業種へのキャリアチェンジ

さらにスキルや経験を活かして、ITコンサルや別業界に移る人もいます。

例:

  • 業務改善やシステム導入のコンサルタント
  • セールスエンジニア
  • 教育や研修講師

「技術を軸にしつつ、別の形で価値を提供したい」という人には有効なキャリアパスです。


7. 今SESでできる準備

では、まだSESにいる間にできる準備とは何でしょうか。

  • 技術力の習得(クラウド・自動化・セキュリティなど需要の高い分野)
  • 資格取得(AWS、LPIC、基本情報・応用情報など)
  • 成果物の記録(ドキュメントやポートフォリオとして残す)
  • 人脈作り(現場・コミュニティでのつながり)

私自身も今はSESを続けながら、AWSや自動化のスキルを磨き、将来のキャリア選択に備えています。


まとめ

SESのキャリアパスは、決して一つではありません。

  • SESを続けてリーダーや専門家を目指す
  • 自社開発・受託に転職する
  • フリーランスとして独立する
  • マネジメントやPMOに進む
  • コンサルや異業種にキャリアチェンジする

どの道を選ぶかは人それぞれですが、「今SESでどう経験を積むか」が次のキャリアにつながるカギです。

私自身もまだ模索中ですが、同じようにキャリアを考えている方の参考になれば嬉しいです。

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